自然を巡る生き方。 -生命と自然治癒力-

自然に則して生きることができたら、生命はもっと幸せなのだと思う。

私の思う ”食を通じた健康”

 私なりの”健康”の考え方について書いていきます。

 

医学の父:ヒポクラテス

 私が考える健康は、ヒポクラテスの考えがピタリと当てはまります。

ヒポクラテスと言えば、古代ギリシャ時代の名医。今でも【医学の父】とその名が受け継がれていますね。

 

 

 彼は、マクロビオスという言葉を初めて用いました。
(マクロ=大きな・偉大な ビオス=生命)「偉大な生命」=「健康で長生きの人」を指す言葉で、それには【自然との調和が保たれた状態】が重要であると説いています。

 

 

 自然との調和を保つためには、人の持つ”自然治癒力”が十分に発揮できている必要があり、そのためには環境と食事と生活習慣が重要だとも説いていますね。

 

 

 ヒポクラテスの格言をいくつか挙げておきます。

・私たちの内にある自然治癒力こそ、真に病気を治すものである
・病気は人間が自らの力を以て自然に治すものであり、医者はこれを手助けするものである
・汝の食事を薬とし、汝の薬を食事とせよ
・病気は食事療法と運動によって治癒できる
・食べ物で治せない病気は医者でも治せない
・人は自然から遠ざかるほど病気に近づく

  これらは、紀元前460-360頃の話です。今から2500年以上も前の時代の話だから驚き…。私が考えている健康にすごく近いものを感じました。

 しかもこのヒポクラテスさん、当時の平均寿命が30歳前後だったのにも関わらず、100歳近くまで健康に生きていたそうです。すごすぎ・・・。

 一度お会いして、ゆっくりお茶でも飲んでお話したいですね。(笑)

 

マクロビオティック

 さて、ヒポクラテスは”マクロビオス”という言葉を用いて、偉大な生命を表現しました。

 それから時が流れ、18世紀に、ドイツのクリストフ・ヴィルヘルム・フーフェラントが長寿法という意味合いで発表した本の中で、マクロビオティックという言葉が誕生しています。※マクロ(大きな・偉大な) ビオ(生命) ティック(術・学)

 

 

  そして1928年に桜沢如一ジョージ・オーサワ=George Osawa)現在のマクロビオティックを確立させました。

 

 

 そんなジョージ・オーサワがマクロビオティックを確立できたのにはある師匠のおかげでした。その師匠というのが、”石塚左玄”です。当時医師であり薬剤師であった彼の食養法・生活法を学び、それを発展させたのです。

 

 

 石塚左玄の食養学には、以下のものがあります。

食本主義
 心身の病気の原因は食にあるとし、人の心を清浄にするには血液を清浄に、血液を清浄にするには食物を清浄にすることである。

人類穀食動物論
人間の歯は、穀物を噛む臼歯20本、菜類を噛みきる門歯8本、肉を噛む犬歯4本なので、人は穀食を中心に食す動物である。


身土不二
その土地の環境にあった食事をとる。居住地の自然環境に適合している主産物を主食に、副産物を副食にすることで心身もまた環境に調和する。

陰陽調和 
ナトリウム(塩分)とカリウムに注目し、陽性のナトリウム、陰性のカリウムバランスが崩れると不調をきたす。


一物全体
一つの食品を丸ごと食べることで陰陽のバランスが保たれる。「白い米は粕である」とし、玄米を主食として勧めた。

 

 そう、実は現代のマクロビオティックは、石塚左玄の食養学でほぼ完成されているのです。

 

 ジョージ・オーサワのマクロビオティックは、食養だけでなく、宇宙や万物など陰陽思想の面も強いことが特徴ですね。また、海外に広く広まったことからも、【ジョージ・オーサワのマクロビオティック】というのが世間一般のようです。

 

 

私の思う食を通じた健康

さて、私が思う食を通じた健康は、このマクロビオティックをベースに取り入れています。マクロビオティックは、ヒポクラテスの時代から言われてきた【自然との調和を重んじる食養術】だと確信しているからです。

 

 

 実際に、私の自律神経症状もずいぶんと軽くなり、今ではほとんど改善しています。

 

 

 しかし、私はマクロビオティックを完全無欠とは思っていなく、全部が全部マクロビオティック思考ではありません。肉・魚・卵だって食べます。

(→石塚左玄人類穀食動物論で言うと、肉をちぎる犬歯が4本あるということは、肉も食べても良いということです。)

 

 

 あれこれダメダメと食事に制限をかけると、純粋な食事を楽しめなくなる危険性があるからです。その制限はにまで影響します。制限された心から否定感情が生まれ、その感情は身体の不調や病気にまで発展することもあります。心は身体に大きな影響を与えます。

 

 

 実際に、ジョージ・オーサワは73歳で心筋梗塞で死去されており、オーサワの師事を仰いだ久司道夫(クシマクロビオティック)も結腸癌を患い、手術を受けたことがある。膵臓癌で89歳で死去しておられます。

 

 

 つまり、食事は楽しい・おいしい・幸せなものであってこそです。

 

 知識は最低限に留め、それを実行しながら、素敵な食事の時間を過ごすと、自ずと自然と調和して、健康になるものです。

 

 食事に関して、どんなことに気をつけていけばいいかは、今後少しずつ投稿していきますね(*'▽')