自然を巡る生き方。 -生命と自然治癒力-

自然に則して生きることができたら、生命はもっと幸せなのだと思う。

身土不二で、日本食で、深く考えないで

 前回は、私の食事のベースとなっているマクロビオティックを中心にお話させていただきました。ベースにしているだけで、完全無欠とは思っていないですよー。という趣旨のお話でしたね。

 

 今回も食事についてもう少しお話していきます。

 

深く考えてはいけないよ

 食事関連のことは、ちょっと検索すると膨大の量の情報が飛び交っています。

野菜を多めにー、肉は控えてー、
大豆・豆乳は実は身体にわるいー、
アシードはスーパーフードだよー、
サルからの進化だから野菜・果物中心がいいのだよー…
 …などなど。ほんっとうにたくさん。嫌になるほどたくさんでてきます。

 

 そんな情報をいちいち気にしていたら、どんどん食べるものが狭小化していくのは目に見えますね。逆に不健康になってしまうわ!って本気で思います。

 

 

 そもそもこんなにたくさん情報が飛び交うのは、人間は雑食性の動物だということと、現代栄養学による人を構成する栄養素が解明されていることにあるのです。

 

 

 栄養素はよく知られている五大栄養素があります。
炭水化物・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラル ですね。

タンパク質は20種類のアミノ酸から作られるし、ビタミンは13種類、ミネラルは16種類あります。

 これら1つ1つの栄養素が身体にどう作用するかも科学の力で解明されています。

 

 そして、雑食性のヒトは、多くの種類の食材を食べることができるし、お金さえあれば日本中・世界中の食材が手に入ってしまいます。

 

 

 この2つの要因があるからこそ、毎日のように、「あのビタミンが身体にいい・あのミネラルが人間には足りない」「この食べ物には〇〇がたくさん含まれている」といった情報が飛び交い、その情報に飛びつき…という状況が生まれています。

 

 

 食事を考えるときに、これらの情報を気にして鵜呑みにしていたら、つまらないでしょうし、頭でっかちになってしまいそうだと思いませんか?ここまでくると、楽しいはずの食事がストレスになってしまいます。食事で不調を呼び寄せてしまうという、元も子もないことになってしまいますよ。

 

 

 だからこそ、『深く考えてはいけないよ』なのです。
じゃあ、何を気にかければいいのかについて、お話していきますね。

 

 

1.身土不二(しんどふじ)

 

 暮らしている土地の自然環境に適した食材を選んで食べること。
簡単に言うと、暮らしている土地の旬のものを食べましょう!ということ。これに尽きると思います。

 「そんなのわかってるよ」と言う人、本当に旬の食材を知った上で、実践できていますか?自分の食欲の赴くままに食材を選んでいませんか?

 

 少し気にかけて選ぶだけで、自然と身体が自然に調和していきます

 

 地球も人も土も植物も動物もみんな生きています。それも、今の気候・環境に合わせて生きています。生命体である限り、今の気候や環境に逆らって生きているものなどいません。

 

 しかし、ヒトだけが逆らうことができてしまいます。先ほども書きましたが、お金さえ払えば、どんな気候・環境の食材でも手に入れることができてしまうからです。

 

 自分の身体を自然と調和させていくためには、あれこれと手を伸ばして違う気候・環境の食材を食べる必要はそんなにないということです。

 

 今の土地の旬な食材で、おいしい料理を作ってみませんか?きっと、そのおいしさを再確認できるはずです。そして、そうやって刻々と変化していく四季折々の食材を堪能していくと、今の土地がもっと好きになり、ふっと優しくなれるような、そんな感覚に浸れるはずですよ(*'▽') 日本は四季がはっきりしていて素晴らしい気候・環境なのですから。

 

2.歯の形から視えてくる、ヒトの食性

 

 動物には、それぞれに適した歯の形が備わっています。ライオンなどの肉食動物であれば、犬歯が大きく鋭いことで動物の肉を裂いたり、ハサミのようなかみ合わせができる臼歯で千切ることができます。

 

 草食動物は、門歯・臼歯が発達しており、平らな臼のような形状により、繊維を千切ったり、草をすりつぶすのに適しています。

 

 

 一方、ヒトはどうかというと、『門歯が上下4本ずつの計8本』、『犬歯が上下2本ずつの計4本』『臼歯が残りの20本』という構成です。

割合は、『臼歯60%、門歯25%、犬歯15%』となっております。

 

臼歯は穀物をすり潰す働き
門歯は繊維を千切る働き
犬歯は肉を千切る働き

のため、歯の形だけで判断すると
穀物 : 野菜・果物 : 肉 = 6:3:1
程度の割合で食べるのが理想でしょう。

 

 この割合、実は日本食と近しい割合となっているのです。

 今や、海外の人からの注目も高く、無形文化遺産にも認定されました。

 

 やはり、古来より続けられてきた日本食を重んじることは、自然調和、自然治癒力の活性化に繋がるのだなとしみじみします。

 

 

 

 ですが、この日本食も、歯から視える食の割合も完全無欠ではないと思っています。ヒトは他の動物よりも特殊で、ヒトそれぞれに特性・個人差が多いです。大事なのは、自分で試してみて、自分の身体の声を聴くこと。声を聴いたらそれに従って少しずつ工夫していくことです。

 

 

  ちなみに、肉の1割は人によって考えが違ってもいいと思います。1週間のうちの1割なのか、1日の中での1割なのか・・・。というように。自分に合っていると思う割合で継続するのがベストですね!

 

 

 本当の健康は他人任せでは得られませんよ。
”自分で”自分の身体に合う方法を模索していくことで、視えてくるものが必ずあります。少し大変ですが、変化に気づけるのは本当に楽しいですよ!自分の身体が好きになります(*'▽')

 

 

まとめ

 ・食事関連の健康情報に踊らされないこと!
 ・身土不二の考えを取り入れてみよう
 ・歯の形と日本食の関連を知ろう
 ・自分に合うかどうかは、自分にしかわからない。自分の身体の声を聴こう!