自然を巡る生き方。 -生命と自然治癒力-

自然に則して生きることができたら、生命はもっと幸せなのだと思う。

呼吸による細胞(ミトコンドリア)活性化で自然治癒力を引き出す

 前回、代謝自然治癒力についてお話してきました。その中で、代謝(エネルギー生成・利用)には、酸素が必要なことがわかりましたね。酸素を取り入れる行為・・・そう、呼吸です!今回からは、呼吸をメインにお話していきます!

 

食事だけでは自然治癒力を完全には引き出せない?

 今までお話してきたことを実践するだけで、身体は変わります。人によって効果に差はでるでしょうが、大なり小なり良い変化は必ずでます。

 

 しかし、残念ながら食事だけで引き出せる自然治癒力は完全ではありません。想像してみましょう。

 

 食事に気にかけていても、猫背だったら?肩こり・腰痛をもっていたら?お腹がポッコリしていたら?肌荒れがあったら?などなど・・・。

 

 意外にこういう人たち、います。食事の効果は素晴らしいですが、万能ではないのです。

 

 じゃあ、他に何が必要なのか?

 

 そもそも、食べ物だけではエネルギーを生成することはできません。食事から得た有機物(タンパク質など)を細胞に取り込んだあと、その有機物からエネルギーを生成するのですが、その際に必要になるのが酸素なのです。

 

 作られたエネルギーは形を変え、免疫機能や体温など、生命活動を担う重要な働きをしてくれるのです。また、そのエネルギーを全身へ巡らせるにも、酸素(循環)が必要ですね。エネルギーの全身への巡りがスムーズだと当然、自然治癒力の働きもスムーズになります。

 

 その巡りの役割を持つのが『呼吸』なのです。

 

呼吸の役割

 

 呼吸は、「肺に酸素を取り込んだあと、二酸化炭素を吐き出す」という単純な行為だけではありません。呼吸には、『生命活動を支えるエネルギーを発生させる』という重要な役割を持っているのです。

 

 〇上記の説明のような、「鼻から酸素を吸って、肺の中の溜め込んだ後、肺胞という部分と血液内との間で酸素と二酸化炭素を交換すること」を外呼吸といいます。

 

 〇血液の中に入り込んだ酸素は、血液に乗って全身の細胞に届けられます。細胞食べ物からエネルギーを取り出す際に酸素が必要になりますね。(←前回のお話)

 そこで、先ほどの外呼吸によって得られた酸素を利用するわけです。こうしてエネルギーを得た代わりに、水と二酸化炭素を血液に吐き出します。

 この、細胞が酸素と二酸化炭素を出し入れすることを内呼吸といいます。

 

 不要になった水は尿として、二酸化炭素は吐く息として、それぞれ体外へ排出されます。

 

 

 ・・・こう見ると、いかに食事と呼吸が密接に繋がっており、身体のシステムを構成しているかがわかりますね。普段何気なく行っている行為の裏で、こんなにも自分の身体が頑張ってくれているとわかると、とっても愛おしくなるし、食事と呼吸についてもっと深く考え、大事にしようと思えてきませんか?(*'▽')

 

 

 このブログの内容を考えること・書くことにもエネルギー使います。もちろん、このブログを見てくれている人もそれに見合ったエネルギーを使っています。スマホをいじったり、ただ座っているだけでもエネルギーを使います。

 

 

 何もしていないときでも、身体の中では全細胞が頑張って身体の修復や回復、免疫機能の賦活、動くための準備をしてくれていて、その全てにエネルギーを使います。

 

 

 なので、私たちは、『自分の細胞たちが質のいいエネルギーを生み出せるようサポートする』ことが非常に大事になるのです。それは、病院に通ったり、サプリを飲んだりするなど、他人任せにして得られることではありません。『自分で行う』からこそ得られるのです。

 

 

エネルギーを生み出す生命の泉:ミトコンドリア

 先ほどのお話で、「内呼吸によって細胞はエネルギーを発生させることができている」と言いましたが、厳密に言うと、細胞の中にいる『ミトコンドリア』が生命の源であるエネルギーを創ってくれています。

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 水色が1つの細胞です。その中にミトコンドリアは住んでいます。
そして、ヒトの細胞(37兆~60兆個)(恐ろしい数…笑)1つ1つにミトコンドリアは存在します。

 

 もちろん、脳・神経細胞、免疫細胞、ホルモン細胞も含め、全てです。内呼吸で酸素を取り入れてエネルギーを創り出すからこそ、筋肉を動かしたり、内臓が働いたり、思考ができたりなど、いろいろな身体システムの動作が可能なのです。

 


 そのシステムの中の1つ『自然治癒力』もまた、このエネルギーがあるからこそ発揮される能力です。

 

 この1つ1つのミトコンドリア新鮮な酸素を届けることができるのは、自分自身の呼吸だけです。呼吸は1日約20.000回。いかに質のいい呼吸を行えるかで、全身の細胞(ミトコンドリア)活性度合が決まってきます。

 

 ヒトの細胞は、日々入れ替わっています。全細胞が入れ替わる日数は情報がバラバラですが、平均すると3~6か月。

 今の不調は3~6か月前の『過去の自分の行い』からくるものかもしれません。今から身体に優しい、愛のある『食事』と『呼吸』を行えば、『未来の自分』が形作られます。未来の自分のためにも、今から少しずつ自分の身体のことを想っていただけると嬉しいですね(*'▽') そのための方法は少しずつあげていくので楽しみにしていてください。

 

 

 

 ・・・ここまでの説明で、いかに呼吸がヒトの身体にとって重要かがわかってきたかと思います。

 冒頭のお話で、食事だけ気を付けている人が案外不調を抱えている、不健康そうに見えるという例は、ここに繋がります。

 食事で素晴らしい栄養を手に入れても、その栄養からエネルギーを生み出すには、酸素(呼吸)が必要なのです。

 

 普段から呼吸に気をつかわず、浅い呼吸や口呼吸になっている人は身体の能力を十分に扱えていません。

 もし、身体の本当の力を発揮したいのなら、呼吸の質だけじゃなく、呼吸に関連してくる「姿勢」や身体の「柔軟性」も当然、見直す必要もありますよね。

 

 また、『ミトコンドリア自体への働きかけ』も身体の機能を底上げする有効な手段の1つとなることは、先ほどの説明でわかるかと思います。これについてはいづれ更新します!

 

 まずは『食事』と『呼吸』! 次回も『呼吸』メインでお話していきます!