骨盤(仙骨)と呼吸。 -骨盤隔膜・横隔膜-
前回までで、上半身(肩甲骨・胸郭・脊柱)と呼吸の総まとめが終わりました。
今回からは、後半戦。骨盤と股関節に入っていきます。
呼吸と骨盤の関係性
呼吸と骨盤にどんな関係が?と思いますよね。
呼吸は上半身だけでは成り立たないのです。
ヒトの身体は部品の集まりではなく、全体で1つの身体なのです。
だからこそ、西洋医学のような、「悪い部位だけを治療対象にする」というのは、どうなのかなー?といつも疑問に思っていますね。
話が逸れましたが、つまりは、呼吸は体幹だけでなく、その下の骨盤・股関節からも影響を受けるというお話です。
呼吸に伴い、骨盤も動きます。
息を吸うときは骨盤(仙骨)は前傾
息を吐くときは骨盤(仙骨)は後傾
この仙骨は脊柱と繋がっているので、脊柱と連動して動きます。
つまり、脊柱のしなるような動きには、骨盤の動きも絶対に欠かせないのです。
呼吸と骨盤隔膜
骨盤には、骨格自体の動き以外にも、大事なものがもう一つあります。
それが『骨盤隔膜』です。
これ、『隔膜』という名前がついていますね。
そうです。あの『横隔膜』と関係性の深い筋肉です。
呼吸時には、横隔膜の動きと連動します。
息を吸うときは、横隔膜とともに、下に下がることで、臓器が下部に入り込むのを手助けしています。
息を吐くときは、横隔膜が挙上するのと同時に、骨盤を引き上げるように動き、胸郭が縮まるのを助けてくれます。
上半身とわけたのは、上半身と骨盤帯を一気に意識するのは難しいからです。
上半身のコツがなんとなくわかってきたら、骨盤への意識も向けるようにすると段階的に覚えられるのでオススメですよ(*'▽')
呼吸と骨盤の連動の意識下
これは、実際に仰向けになって呼吸してみるのが一番わかりやすいです。
自分の骨盤に意識を向けてみてください。動いているのがわかると思います。
吸うときと、吐くときの骨盤の動きの違いがわかればOKです!
では、今回はここまで。次回は呼吸に関連する最後の部位「股関節」です。