呼吸と食べ物と活性酸素と…。
呼吸と活性酸素のお話です。
活性酸素って?
読んで字の如く、酸素が活性化したものです。
できる過程としては、人が呼吸によって酸素を取り入れると必ず生成されます。
その割合は、吸った酸素の2-3%が活性酸素へと変化します。
ただ、酸素を吸うときだけに発生しているのではなくて、栄養素をエネルギーに変える時、すなわち代謝のときにも必要な物質です。
ということは、生命活動を維持するためには必ず必要なものです。
生きている限り、活性酸素とは切っても切れない関係なんですね。
酸素の活性化ってなんぞや?
はい、『酸化させる力を強大に持つこと』を意味します。
酸化とは、簡単に言うと「破壊」や「サビ」に近いものです。
活性酸素のメリット・デメリット
呼吸をしているだけで生まれるわけですから、何かしらの意味(メリット)はあるのです。
■メリット
・酸化力が強い=殺菌作用が強いので、体内に侵入した細菌類を駆除するための武器(免疫機能)として活躍できる。
■デメリット
・増えすぎると、自らの細胞までも攻撃(酸化)させてしまう
・細胞は身体中に存在しているため、その被害は多方面に渡る
例:
・全身への影響 → ガンや、老化現象全般
・皮膚細胞への影響 → 皮膚トラブル
・血管への影響 → 動脈硬化
・脳への影響 → 脳卒中、認知症
・臓器への影響 → 糖尿病
など、デメリットの数が尋常じゃない・・・。
呼吸と活性酸素の関係性
呼吸をしている限り、呼吸の2-3%の割合で活性酸素は必ず発生しているとお話しました。
問題なのは、呼吸のしすぎによる活性酸素の過剰な生成です。
ヒトは、きつい運動をすると、呼吸が荒くなりますよね。
ゼェハァ×2 してしまうと、身体中に活性酸素が大量発生します。
だから、日々の運動は、気持ちいいと思えるくらいにしておくのが一番なんですよ。
運動のときは呼吸のリズムに意識すると良い指標になりますね。
ゆったり~普通くらいのペースになっているのが理想ですね。
アスリートは免疫力が低くて短命?
実は、毎日厳しいトレーニングをしているアスリートは、免疫力が低いことや短命であることがわかっています。
先ほどの活性酸素の割合が異常に増えてしまっていることや、筋肉の再生を優先する余り、他の機能が十分に働けないことも関係しているのです。
これは、アスリートだけに言える話ではありません。
一般人でも、苦しくなるくらいの運動を習慣的に行っている人は注意が必要です。
本当の健康を手に入れるための運動としては、有酸素運動中心で、気持ちいいと思えるくらい。
汗で言うと、額や背中にじんわりと汗をかくくらいを目安にするといいですね。
何度も言いますが、呼吸は乱れすぎてはいけません。しっかりとリズムを感じ取れるようにしてください。
激しい運動がしたい!そんなときは?
そんなことは言っても、趣味や生きがいで激しく身体を動かしたい人もいるでしょう。
そんなときに頼りになるのが『食事』です。
活性酸素の働きを鎮める効果のある栄養素を多めに補給してしまえば良いのです。
抗酸化物質を多く含む食べ物の一例
ビタミンAとCとE
A:にんじん、ほうれん草など
C:キウイやイチゴ、トマトなど
E:ナッツ類、大豆など
ポリフェノール
・豆類のイソフラボン
・緑茶のカテキン
・ゴマのセサミン
・ワインなどのレスベラトロール
などなど。
そのほか、バナナやにんにく・ショウガにも多く含まれています。
日々の献立を考える際は、参考にしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
活性酸素に焦点をあてて、お話してきました。
この問題についても、呼吸と食事でバッチリ解決できそうですね。
あとは、日々の運動についてですが、本当の健康を手に入れるための運動呼吸法については、追々UPしていきますね! では(*'▽')