自然を巡る生き方。 -生命と自然治癒力-

自然に則して生きることができたら、生命はもっと幸せなのだと思う。

本当の幸せって? -平均寿命と健康寿命のお話-

 日本は長寿の国で知られていますね。平均寿命は男女とも80歳を超えています。

昔に比べると大幅に寿命は延びているように見えますね。

しかしこの数字は ”どんな状態であれ生きている” 人も含みます。



意識がなかったり、障害によって自分の意思表示さえできない患者さんに対して、強制的に栄養を送る胃瘻(胃へ直接栄養を送り込む)。

自力での呼吸ができない人に対しての人工呼吸器。

副作用によって生活の大部分を制限される投薬…などなど。



病院に勤務していると、こうしたリアルな現状を目の当たりにします。

平均寿命上昇の背景には、こういった自分の思った通りの生活を送れずに生きている人が多く占めている事実があります。


さて、平均寿命が伸びることは、幸せなことなのでしょうか?




寝たきりの数も世界一

 こうした行き過ぎた医療のおかげで、日本では寝たきり状態の人の数も世界一です。

医療費が膨れ上がるのも当然ですよね。

けれど、そうして利益を生み出している病院・製薬会社は多いです。


 

健康寿命

 そこで必要となってくるのが健康寿命です。
継続的な医療・介護に依存せずに、元気に暮らすことのできる寿命を健康寿命と言います。

好きなご飯を食べて、楽しいおしゃべりをして、やりたい仕事・趣味に没頭して、行きたい場所へ旅行へ行き、大切な人と大事な時間を過ごす…。

本来、こういった生き方が『幸せ』なのではないでしょうか?

全ての物事の土台に、『健康』があると思うのです。

『健康』なくして『幸せ』はありえないと思っています。

そして、健康に過ごすことは地球・自然への恩返しにも繋がる…。

自然に反した生活の先には『幸せ』も『健康』も『未来』も無いのです。

 

昔のような生活を

 昔は今より平均寿命は圧倒的に低いです。

このデータにより、自然に則した生活が正しいとは思えない、といった方がよくいます。

そもそも平均寿命とは、「0歳からあと何年生きられるか」を数値化したものです。

昔は、自然環境こそ整っていたものの、食料自給率の低さ(栄養不足)や、衛生面(感染症)の問題が多く、0~1歳までになくなる子供や、若い人の死亡率が多かったのです。

100人生まれたとしましょう。そのうち50人は、無事1歳を超え、その全員が80歳まで生きられました。しかし、もう半分の50人は1歳になるまでに亡くなってしまいました。

このデータから平均寿命をだすと、40歳になってしまうのです。

ここでの死亡原因は食料や衛生面上の理由が多いです。

つまり、平均寿命とは、普通の人が40歳頃で寿命を迎える、という意味ではないのです。

昔は寝たきりの数も少なく、寿命、まさに健康に生涯を終える人が多かったのです。

生涯の中で健康でいられる時間が多かったのです。人生謳歌でしょうね。

 

 




 現代では、食料もある程度自分で自由に確保できるし、衛生面(感染症)のリスクもずいぶん減りました。

だからこそ、昔のような自然に則した生活を送るべきなのです。

今必要なのは、平均寿命じゃないのです。そんなデータを追い求めても、健康も幸せもやってきません。

自然に則した生き方で、薬や医療に頼らない生活を。

これからの時代、個人個人が意識していかないと、容易に薬漬け・医療依存に陥ってしまいかねません。

ある程度自由に選べる時代だからこそ、自然派でいきましょう!

そこに、本当の幸せはあると確信しています。