胸郭を解放して”たーっぷり”呼吸しよう!
前回は、呼吸に重要な5つの身体の部位のうち、肩甲骨についてお話してきました。参照:↓↓↓
今回は、2つ目:『胸郭』についてお話していきますよー!
胸郭とは?
出典:フィットネスの勧め
胸骨(ネクタイみたいな形)、胸椎(脊柱の一部。1~12個ある)、肋骨(24個)で構成されています。鳥カゴのような形をしていますね。
この胸郭には、136個もの関節が存在します! この136個の関節が小さいながらも動くことで、拡がったり縮んだり回旋したり上下したりできるのです。
胸郭と呼吸の関係性
息を吸ったり吐いたりすると胸郭はそれに伴い拡がったり縮小したりしますね。
こう言うと単純なお話に見えるかもしれませんが、先ほども書いた通り、胸郭には136もの関節があります。
肋骨は、身体の前の胸骨(ネクタイ)と胸肋関節という関節で繋がるとともに、後ろの胸椎と肋椎関節で繋がります。
これらの関節が上手く働いているとき、
息を吸ったときには、肋骨の動きにより、胸郭は上部は前後に拡がり(ポンプハンドルモーション)、
下部は左右へ拡がります(バケツハンドルモーション)
このように、ただ拡がっているように見えても、実はこんなにも複雑な動きをしながら動いているのです。
そして、呼吸が浅い人・ストレスや疲れが溜まっている人は大抵動かなくなっている関節があります。
また、前回お話した『肩甲骨』とも深く関係しています。胸郭は肩甲骨の土台部分が故、胸郭の動きが低下すると、肩甲骨の動きも一緒に低下します。(逆も同じことが言えます)
胸郭が硬くなると、代償として腰を使ってしまう人も多く、それが腰痛へと繋がる危険性もあります。
そして、腰がガチガチになると、骨盤-股関節もガチガチになり、呼吸に影響してくる・・・。というような悪循環になる方もいます。
胸郭が硬いと肺が拡がらないため、酸素の入る面積が小さくなります。全身にまで酸素が行き渡らなくなることについての身体への影響は今までお話してきたので詳しくは言いませんが、自然治癒力も低下してきますよね。
このようなことにならぬよう、胸郭への日ごろからのケアが必要になってきます。
胸郭の動きを蘇らせよう!
1.ねじりの動き
これとか、
これとか、
これとか、
これとか、
これとか。
つまりは捻じればいいのです!(笑)ヒトは日常的に捻じる動作をあまりしないです。せっかくの捻じる動作のときにも、腰から回してしまう人が多いこと多いこと・・・。(←腰痛の1つの要因)
上の不安になる絵のような運動をして、日常的に胸郭に捻じれの刺激を加えましょう!
そして、胸郭の動きをイメージしながら呼吸を行うと、なお良いです!
ヒトは、意識・イメージできない動きは上手くできませんからね。
そうすることで、胸郭・肩甲骨の可動性が格段に増え、呼吸の質がグンっと上がります(*'▽')
大事なのは、継続的に刺激を加えることです!特に最初のうちは、やらないとすぐに元に戻ってしまいますからね。
呼吸が上手くできると身体中の細胞(ミトコンドリア)へ新鮮な酸素を送り届けることができます。質の高いエネルギーを創り出すことで、自然治癒力が必然的に向上します。また、老廃物の回収や血液・リンパ液の循環も同時に行っているので、全身デトックスの貢献もしてくれます。
今回はここまで。次回は、身体の中心『脊柱』と呼吸についてお話していきます!